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サイト分析で迷子にならないために

サイト分析で迷子にならないために

「Googleアナリティクス4(以下:GA4)を使ったサイト分析は時間が溶ける」

「サイト分析は一生できる」

「GA4を見ていると目的忘れてしまいます」

このような言葉をクライアントからいただくケースが増えています。

これらの発言は、「サイト分析で迷子」になっていることを意味します。この気持ちは私もすごく理解できます…。

データの民主化が謳われて早10年。ビジネスにおいて、データは特別なものではなく、誰もが触れなくてはいけないものとなりました。もちろん圧倒的トップのセンスや発想で経営方針を決めていく企業もあると思いますが、ほとんどの企業はデータを活用して経営戦略を作成し、事業戦略や戦術を作ることが一般的でしょう。

事業の戦術面に焦点をあてると、サイトやアプリでの集客は、10年前と比べ物にならないくらい重要度が増しています。すなわち、事業戦術においてサイト分析を有効に行い、施策立案、実施を行える企業はマーケットにおいて有利に戦術を展開できることを意味します。

この記事が、サイト分析で迷子にならず、目的に「直線的にアプローチ」できる手助けになれば幸いです。

■自己紹介

筆者は広告代理店に13年勤務。コピーライターやクリエイティブディレクター、制作マネージャーを行いながらアカウントプランナーとして、200社以上のクライアントと向き合ってきました。サイトの集客や制作はもちろん、分析や運用を行いPDCAサイクルを回して、長くクライアントとお付き合いするプロジェクトを担当。2021年9月よりjeki Data-Driven Labに入社。ゼネラルマネージャー/プロジェクトマネージャーとして、クライアントのデジタルマーケティングを支えています。

■なぜ人はサイト分析で迷子になるのか?

サイト分析を行う際に主に使用するツールはGA4が多いと思います。GA4はユーザーをイベント単位で分析ができ、目的に合った様々なカスタマイズができることが魅力です。さらに、Googleのその他サービスとの連携行える優れものです。

優れものは、やんちゃな側面もあります。それはあまりにも多彩な機能が人を惑わすことです。すなわち、これが「サイト分析での迷子」を意味します。

■迷子にならないためには?

突然ですが、大型スーパーに食材を見にいったことを想像してみてください。

たくさんの食材が並び、似たような商材でも価格帯が幅広く、何個以上買うと10%引きなど情報が溢れています。こんな状態の店にただ食材を見にいくとどうなるでしょうか。おそらく、広いスーパーを何度も何度もぐるぐると周り、足を止めては何かを考え、気がつけばカートが食材でいっぱいになっているかもしれません。

時間を浪費し(これが楽しい場合も、もちろんありますが…)、お財布も辛い状況になってしまいそうですね…。

では、ここで「今晩は節約カレーを作ろう」と決め、自宅の冷蔵庫を確認してから大型スーパーに行ったらどうなるでしょうか。このシチュエーションでは「節約カレーを作る」という目的があり、足りない食材が頭の中やスマートフォンのメモに記載されています。メモを確認しながら食材を選べば、目的がないときよりも有効にスーパーを回れると思いませんか。すごく遠い表現かもしれないのですが、サイト分析でも同じことが言えるのです。

■分析は4つのカテゴリーで考えると分かりやすくなる

4つのカテゴリーとは、問題、原因、課題、施策です。

<問題とは>

目標(目的)と現状の差(ギャップ)を指します。

例)月間CV目標が100件、今月は80件とした場合、差は20件。

⇒大型スーパーの例だと冷蔵庫での食材確認が近いです。

目的のカレーを作るためにじゃがいもが2個不足していると考えます。

<原因とは>

問題を引き起こしている理由を指します。

例)サイトが下記の状態だったとします。

ユーザー数が10,000人から8,000人に減ったことでコンバージョン数が減っていることが分かります。原因を特定する際のポイントは、目標や目的を分解して数値の変化を捉えることです。

⇒大型スーパーの例だと昨日フライドポテトでじゃがいもを使ってしまったとかになります。(これは生活版なので原因が定量ではないです)

<課題とは>

原因を解決するためのなすべきことです。〇〇な状態にするというカタチで整理すると非常に分かりやすくなります。また、原因の裏返しで考えるとシンプルになるケースもあります。

例)コンバージョン率1.0%を維持しながらユーザーを2,000増やせている状態

⇒大型スーパーの例だと、(今月は家計が厳しいので)安いじゃがいもが2個冷蔵庫に入っている状態となります。

<施策とは>

問題が解決されている実行策となります。よく陥りがちなのが、施策から考えてしまい、結局問題が解決されないケースがあります。施策を選択するときは、問題が解決されるか、設定した課題の状態になれるかを意識して選択をしていきましょう。

例)過去施策のデータより、10%Web広告費をアップさせる

競合他社の施策結果でユーザー数が伸びている情報があったため、

SNSでのインセンティブキャンペーンを実施

⇒大型スーパーの例だと目玉商品の棚は単価が高い可能性があるので、

  野菜コーナーの棚は隈なく見て、最安値のじゃがいもを発見するになります。

※問題・原因・課題・施策のイメージ図

■まとめ

今回の記事では、サイト分析に迷子にならないために問題・原因・課題・施策という整理方法を紹介させていただきました。目的や目標を整理することで、現状との対比が生まれます。それによって基準を作ることができるので、問題の設定を意識していただくと指針が作りやすくなります。差が生まれる原因を掴めれば、課題設定や施策選択も迷いが少なくなると思います。

実際のサイト分析は今回記述したような単純なものばかりではありません。弊社では、デジタルマーケティングを行うためのサイト分析、サイト分析を実施するためのGA4の設定や勉強会、ダッシュボードの開発と活用など様々なサービスを提供しております。この記事を読んでサイト分析を有益に行いながらデジタルマーケティングをより効率的、効果的に実施していきたいと考えられた場合は、下記URLよりお問い合わせいただければ幸いです。

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この記事を書いた人:

プロジェクトマネージャー データプランナー
総合広告代理店に13年勤める。コピーライター、クリエイティブディレクター、制作マネージャーを経験。前職の後半ではアカウントプランナーも兼務し、クライアントの事業課題からデジタルマーケティングを中心に最適なソリューションを提案。200社以上のクライアントにコンセプト設計・タグライン作成、サイト流入、サイト制作、サイト運用、サイト改善を実施。2021年9月よりjeki Data-Driven Labに入社。