BIツールって何?
BIツール(Business Intelligence Tool)は、ユーザーが持つデータを集約し、可視化・分析するためのソフトウェアです。BIツールを使うことで、ビジネスの現状やトレンド、パフォーマンスなどのデータを効果的に活用し、意思決定をサポートすることができます。
具体的には下記のような流れが実際の使用イメージになるかと思います。
①データの収集 : 売上データ、顧客データ、在庫データ等のビジネスに関するデータを収集します。
②データの整理と統合 : 収集したデータを整理し、必要に応じて統合します。同じ情報が複数のデータソースに存在する場合、それらを統合して一貫性のあるデータセットを作成できます。
③データの分析と可視化 : データを分析し、パターンやトレンドを見つけます。さらに、データをグラフやチャートなどの視覚化ツールを使って可視化し、分かりやすく表現します。
④ダッシュボードやレポート作成 : 要件に応じて、ダッシュボードやレポートを作成します。これにより、重要なデータや指標を素早く把握する事ができます。
⑤意思決定 : 可視化されたデータやダッシュボード、レポートにより問題の特定や機会の発見が可能となり、根拠に基づいた意思決定を素早く行うことができます。
活用例
BIツールを用いて出来ることの一例をご紹介いたします。
①売上分析 : BIツールを使用して売上データを分析し、売上動向や商品別の売上を把握します。これにより、需要予測や在庫管理の最適化が可能になります。
②顧客分析 : 顧客データをBIツールで分析して顧客の行動パターンや嗜好を理解し、より効果的なマーケティング施策を打ち出す事が可能になります。
③社内業務の効率化 : BIツールを使用して従業員のパフォーマンスや離職率などの人事データを分析し、効果的な人材管理戦略を策定します。
上記はあくまで一例であり、ビジネスの目的や要件、保有しているデータにより様々な側面で活用が可能です。
代表的なツール
ここまでBIツールの概要について触れてきましたが、いよいよ実際によく用いられるBIツール3つをご紹介いたします。
・Tableau
Tableauは直感的なデータ可視化と高度な分析機能を備えた強力なBIツールです。豊富な視覚化オプションとリアルタイムデータ分析により、意思決定をスピーディーに行えます。しかし、比較的高価なライセンス料や学習コストが課題となる場合もあります。
・Looker Studio
Googleが無料で提供するBIツールです。Googleのプロダクトとの相性が良く、専用のデータコネクターを用いて専門的な知識を最小限にデータの分析、可視化が可能です。しかし外部のデータを取り込むためにはSQLの知識が必要であったり、ビジュアライズの面では詳細なカスタマイズが行いづらい点がデメリットとして挙げられます。
・Microsoft Power BI
Microsoftが基本無料で提供するBIツールです。Excelライクな画面構成や操作感で、AI機能を活用したデータ分析やリアルタイムダッシュボードが強みになっています。無料で始められるものの機能が制限されてしまう事、作成したダッシュボードの共有を行うためにはアップグレードが必要である事などがデメリットとして挙げられます。
もちろん世の中にはたくさんのBIツールが存在し、ここでは紹介しきれないものもあります。
あくまで代表的なものということで、これからBIツールに初めて触れる方でも情報が集めやすいものをピックアップいたしました。
まとめ
少しでもこの記事が「BIツールってよく聞くけど実際にはどんなことが出来るツールなんだろう?」といった疑問をお持ちの方々のお役に立てれば幸いです。
弊社では各種BIツールの構築や運用を通してお客様のデータ活用をサポートしております。もしBIツールの導入にあたって何かお困り事やご相談がある場合はお気軽にお問い合わせください。